便鮮血のお話|福岡県那珂川市の内科、胃腸科

よこやま内科胃腸クリニック

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便鮮血のお話

大腸がん検診で便鮮血陽性の診断を受ける方は多いと思います。
これは、便の中に血液が混入しているという異常です。現在の検査法は便ヒトヘモグロビン(免疫学的方法)でチェックしていますので主に下部消化管(大腸・肛門等)からの出血を意味します。

便に血液が混入する主な原因の一つは痔ですが、これはトイレットペーパーでお尻を拭いた際に少量の血液が付着する程度から便器が真っ赤に染まる出血まで様々です。しかし、この他に腹痛や腹部の違和感が慢性に経過する炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎等)や、発熱・腹痛・下痢をともなう感染性腸炎、腹痛とともに血便が急激に生じる虚血性腸炎、そして腹痛はないが比較的多量の出血をともなう大腸憩室出血などがあります。

また、皆さんがもっとも恐れている大腸がんも便鮮血陽性を示しますが、もしも便鮮血陽性の原因が大腸がんであった場合、これは早期癌から進行癌まで様々な病状が考えられます。
切除が必要な大腸ポリープやごく早期の大腸がんは便鮮血検査では異常が認められないことがしばしばあります。早期の大腸がんは便秘や腹痛などの自覚症状もほとんど認められません。
自分には以前から痔があるからといって放置せず、便鮮血検査で陽性と診断されたときは、早急な大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けてください。

大腸がんは早期発見ができれば再発のない根治治療(完全な治癒)が可能です。また、食の欧米化により日本人の大腸がんは増加の一途をたどっています。自覚症状が全くない快便の方も年齢35歳を過ぎたら、是非一回、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)をお勧めします。

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