骨粗鬆症とは
皆さんがご存知の血液中の赤血球は寿命(3-4か月)がくると破壊され、一方で骨髄等の造血組織で新しい赤血球がつくられるため、健常時は血球の数はある程度一定に保たれます。
健常成人の骨も同様で、骨吸収(骨をこわす働き)と骨形成(骨をつくる働き)が繰り返され、バランスを保つことで骨を維持しています。
20歳前後で骨の量が最大となった後、しばらくその状態が二十数年程は維持されますが、閉経や加齢(45歳を過ぎた頃)、運動不足等により骨代謝バランスが崩れ、骨の強度が低下し骨折の危険性が高まった病態が骨粗鬆症です。
骨を強くするというとカルシウム摂取を思いつく方は多いと思いますが、これでは不十分であり、ビタミンD摂取と日光浴(直射日光を浴びる必要はなく紫外線UVB)が必要です。
当院では、DIP法(デジタル骨塩定量測定法)を用いた骨粗鬆症の診断をおこなっており、その場で検査結果が判明しますので、数日後の再来院の必要はありません。